フィリピンのタブー??日本人にはなじみのない三つの法律
2019年12月10日 フィリピン生活の実態公開こんにちは。
皆さんがフィリピンに来て実際に暮らす際に、フィリピン人との会話が生まれます。娯楽施設にも多くのフィリピンスタッフがいるため、必然的に会話が起こるでしょう。特に、フィリピンで起業され、現地のフィリピン人を雇用しようと考えている方は、会話が必須です。日常会話・仕事内容・処遇等、会話の内容も多岐にわたると思います。
その際に気を付けなければいけないのが、フィリピンでタブーとされていることです。
しかも、重要なことにいくつかのタブーは実際に法律で明文化されており、実際にやってしまった際に警察に捕まる可能性もあるということです。それでは実際に紹介していきたいと思います。
国家に対する愛
フィリピンでは、国歌斉唱や国旗掲揚の際に、国に敬意を表すようにふるまわなければいけません。
例えば公の場で国歌が流れた時には、熱意をもって歌わなければいけなかったり、国旗掲揚の際にはしっかりと敬意をもって注視しなけばいけなかったりします。
これについては、実際に逮捕例もあります。とある映画館で上映前に国歌が流れた際に、国旗がスクリーン上に流れても敬意を示さなかったとして、2018年に34人もの観客が逮捕されました。また、ほかの映画館でも1人が逮捕されています。
罰金は5000ペソ~20000ペソ(約11000~44000円)か一年未満の投獄となっており、かなり重い罰が設定されています。逮捕されたのはすべてフィリピン人ですが、もしもという時のために、フィリピン国歌が流れたら、歌えなくても良いので起立しておくようにしましょう!!
宗教上の侮蔑
日本と違い、フィリピンの大半の人は、宗教を信じます。
CIA World Factbookの統計によると、フィリピンではカトリックが全人口の約80%、プロテスタントが約8%、イスラムが約6%となっております。
宗教ごとに違った祈り方があるので、それぞれに寛容でなければなりません。
宗教施設で礼拝の邪魔、信仰心を踏みにじる行為をしてしまうと法律に触れるので注意が必要です。例えば、熱心なカトリックの方は日曜日にミサに行きますが、それを無視して働くことを強要したり、執拗に遊びに誘ったりすることは、相手の宗教を軽んじていることになってしまうので気を付けましょう。
浮気は最悪殺されかねない??
フィリピン人の多くはカトリックを信じており、離婚するという制度がありません。アナルメントという、カトリック圏での特殊な制度がありますが、ここでは割愛させていただきます。
浮気や不貞を働いた場合には、日本では、慰謝料を払って離婚する流れが一般的なように思えますが、フィリピンでは、日本よりも厳しい法律があり、刑務所に投獄される場合があるので、特に気を付けるようにしましょう。刑罰としては、
夫が浮気をしてしまった場合:6カ月~4年の投獄
妻が浮気をしてしまった場合:2年~6年の投獄
となっていますが、なぜ妻の浮気の方が重いかといわれると、もしそれで子供ができてしまった場合に、戸籍登録もされずにストリートチルドレンとなってしまうことが多いからです。フィリピンに住んでいる限りは、フィリピンの法律で裁かれます。もしフィリピン人と結婚した際には、くれぐれも浮気はせず、家族を大切にしましょう。
また、浮気現場を目撃してしまった場合に、感情的になり暴力をふるってしまったとしても法律で許されています。そのため、もしフィリピン人とお付き合い・結婚するならば浮気と疑われるような行動も避けた方が良いですね。また、こちらではパブが多くありますが、相手の結婚の有無などは聞いておいた方が良いかもしれませんね。
最後に
また、タブーとは関係ないのですが、面白い法律を一つ。
フィリピンでは、選挙結果で引き分けであった時に、くじ引きかコイントスで結果が決まります。
実際に、2018年にセブ島にて行われた選挙で、いくつかの市町村にて引き分けであったために、実際にこの法律が適応され、コイントスで勝敗が決定しました。選挙結果が最終的に運で決まるなんてたまったもんじゃないですね笑このように、「地域の文化や風習に基づいた法律がたくさん存在すること」を忘れずに生活すれば、おのずとフィリピンでの生活に慣れ親しんでいけるはずです。基本的なことではありますが、「自分がされて嫌なことは人にしない」。フィリピン人との衝突やけんかを防ぐためにも、海外に行っても一般道徳やその国のタブーには敏感になっておきましょう!
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