数字で見る!フィリピンの渋滞は経済成長のカギ??
2015年12月4日 フィリピン生活の実態公開フィリピンのインフラ問題といえば前回記事(「フィリピンのインターネット社会の発展とその課題」)で取り上げたネット環境と、交通渋滞です。今回は、その交通渋滞とフィリピン経済の成長に着目してみました。
経済の成長に欠かせない交通インフラにおいて、フィリピンがどのような問題を抱え、どのような解決する姿勢を見せているのか、調べてみましたので是非ご覧ください!フィリピン交通インフラの実態を解剖
世界でも”最悪”と呼ばれる交通網の現状
Waze(渋滞情報をコミュニティでシェアできる 世界最大のカーナビアプリ)が5000万人のユーザーを対象に32の国と167の主要都市で渋滞についての調査を下記6点の指標で行いました。
1.渋滞の程度と頻度
2.道路のクオリティとインフラ
3.ドライバーの安全性
4.駐車場とガソリンスタンド
5.社会経済的観点(車の入手や燃料代)
6.Waze利用者たちの満足度その結果、マニラは不名誉ながら「Worst Traffic on Earth」という称号を獲得しました。
特に渋滞に関しての評価は最低でしたが、駐車場とガソリンスタンドについては最高評価でした。(確かに色んなところで見かけます)
実際どうなの??渋滞の原因とは
①車やバイクが多い
バイクの登録台数がマニラ首都圏だけで国全体の27%を占めていて、2015年現在は250万台まで膨れ上がっています。
②自家用車で移動する人が多い
首都圏を移動する人の69%が公共交通機関を利用しているのに対して、道路を走っている車の22%が公共交通機関、78%が自家用車となっています
③道路が少ない
マニラの道路の長さが国全体の0.3%となっています
④人が多い
フィリピンの国土面積の0.21%に当たるメトロマニラにフィリピンの人口の12%が暮らしていて、人口密度は42,857人/㎢となっています。
つまり、人口が多いにもかかわらず、道路が整備されておらず、公共交通機関の少ないというのが現状です。しかし、それだけの人口がいるのであれば、交通網を整備すれば人や物の動きが活発になり、経済成長につながると言ってもよいのではないでしょうか。
これはチャンスなのかもしれません。一方、車から発生する排気ガスが空気汚染の85% を占めているとも言われており、こちらの対策も同時に進めていってほしいと思います。
この状況を打開する政府の対応!
アキノ政権はこれまでに官民パートナーシップ(PPP)による2兆7千億円ほどの事業を承認しています。そして、さらに今年9月に行われたNational Economic and Development Authority board meetingにて、アキノ大統領は5つのインフラのプロジェクトを承認し、インフラ整備に力を注いでいます。
①クラーク国際空港のターミナル建設 :新ターミナルを建設予定(年間3百万人利用者見込み)
②ナガ空港の増設 :新施設と空港を増設予定
③LRT(Light Rail Transit)4建設 :SM TaytayとOrtigas and EDSAを結ぶ11kmの鉄道
④LRT(Light Rail Transit)6建設 :NiyogとCaviteを結ぶ19kmの鉄道
⑤持続可能エネルギー利用 :10万世帯の電気を賄うソーラーパワーシステム構築このように、様々な計画が進行中ですが、PPPによる事業は実際に工事にこぎつけたのは数件にとどまっているそうです。今回の承認された事業も含め、計画が実施されるかどうか、しっかり注目していきたいと思います。ちなみに、2016年5月の大統領選がありますが、有力候補のポー氏も当然インフラにかける金額について、GDPの 4%から7%に引き上げるという誓約を出しております。(ほぼ倍の数値!)
是非、こういった計画が実現され、フィリピンが今よりも発展してほしいと思います。
がんばれ、フィリピン!大きな声では言えない真相を動画にまとめました。
動画で公開する内容の一部が・・・・
- 何故、世界一の永住権?
年間50名の枠、毎年いつ頃埋まる? - 日本と異なる新興国特有の特徴?
- 問題山積み日本と今後も良好に
付き合う次世代の生き方? - 実際の手続きは込み入る事情?
- 詐欺はどこに依頼?
- 先進諸外国で永住権取得、必要所持金は?
- 現地に住むからこそ分かる
フィリピン5つの魅力とは?
クオータビザにご興味ある場合に限り「真相を知れる動画を見る」をクリックし、
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カテゴリ・タグ
フィリピン生活の実態公開 Philippine / アキノ大統領 / インフラ / ガソリンスタンド / ソーラー発電 / バイク / フィリピン / マニラ / 交通 / 人口 / 大統領選 / 官民パートナーシップ / 政府 / 政策 / 東南アジア / 渋滞 / 経済成長 / 車 / 首都圏 / 駐車場この記事に関連する記事
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